日本FP協会の合格率

学科・実技の完全合格率(2020年9月以降実績分は反映されていません)

過去27回の平均合格率は75.6%、導入当初は80%台だったのが、徐々に難しくなって、最近では70%強まで落ちています。(既述の通り、FP協会に3級が導入されたのは、2級導入から遅れる事9年後の2011年1月でした。)

受検者の数は、9年27回の間に約3倍に伸びています。FP協会でも3級を実施しているの事が周知され徐々に数の増加につながったものと思われます。

一部合格者

学科と実技の一部合格者の割合は、時期によりまちまちのところもありますが、概ね実技の合格率が学科の倍くらいです。学科5%に対し、実技が10%です。2級と同様のダブルスコアです。

受験辞退者

3級は20%で、2級の25%に比べると、やや辞退率が少ないです。

 

 

【講師印象】3級は、2級に比べると学生さんらしき方の姿が受験会場で目立ちました。講師も試しに3級を受験しました。

資料1-3級合格率推移(出典:FP協会ホームページ)

金財との合格率の比較(2020年9月実績は反映されていません)

通信講座B社のWEB情報で、2016年5月から2020年1月までの4年間12回分の合格率推移を比べてみました。

学科試験

学科試験は、FP協会と金財共に共通ですが、FP協会の方が金財よりも上回っています。3級は6割以上取れば合格という絶対評価ですので毎回同じくらいの合格率ですが、横一線でなくわずかながら波を打っているのは実施時期による難易度の違いによるもです。従って、FP協会も金財も概ね平行の線を描いています。FP協会と金財の合格率の違いは15~20%くらいです。この違いの主な事由は、2級試験同様金財が団体で申し込んでいるのに対し、FP協会は個人の意思で申し込んでいる事に伴う意欲の差によるものと思われます。

図1-FP通信講座B社のWEB情報

実技試験

実技試験においては、FP協会と金財では内容が異なり、しかも金財については2種類用意されているので比較が難しいですが、FP協会の合格率が80~90%の範囲で推移しているのに比べ、金財の方は時期によるブレと種類によるブレが大きい。総じてFP協会の合格率が金財を上回り、その格差は学科試験よりも大きい。合格率の違いの幅は20%を上回る事が多い。
FP協会の学科試験の合格率が70~80%の間で推移して事を考えると、実技試験の合格率の違いは、受験者の意欲だけの問題でなく、内容そのものの難易度の違いによると思われる。FP協会の実技試験の問題は金財の実技試験の問題よりも易しい。2級と同様です。

図2-FP通信講座B社のWEB情報