合格へのアドバイス、2級受験勉強中の方へ(実技対策3)

Part2:相談業務のシュミレーション問題⇒2つの設例問題

2つの設例問題がいつも出題されます。1つは30才~40才代のご夫婦からの相談。相談内容は、子供の教育関連・住宅問題・資産形成・家計の見直しが中心となります。いわゆる、ライフプラニングの相談です。

もう1つの設例は、50才代のご夫婦の悩み相談で、老後の生活設計・介護/医療費関連・相続の問題が中心となります。いわゆる、リタイアメント・プラニングの相談です。

第9問の設例のテーマと出題問題数:今後の資産形成と家計の見直し、7~8問
  • 設例の概況(下記情報が設例文中に記載されています)
  • 相談者と職業:30~40歳代の夫婦、夫は会社員で妻も会社員又はパート(共働き)
  • 家族構成;夫婦と子供が1~3名までの家族
  • 住宅事情:持家組(ローンあり)と賃貸組(マンション購入予定)が半々
  • 加入保険:各家族、2~4種類の保険に加入
  • 出題問題(下記のような問題が7~8問出題されます。件数は過去7回分の件数です)
  • ➀教育関係5件:奨学金と教育ローン4件+大学入学に係る費用1件
  • ②住宅関連7件:住宅ローン関連4件、財形住宅貯蓄1件、不動産関係2件
  • ➂保険関係5件:地震保険関連2件+生命保険関連3件
  • ④金融関係9件:外貨預金4件+つみたてNISAとiDeCo3件+他2件
  • ⑤社会保険10件:健康保険6件、雇用保険3件、労災1件
  • ⑥公的年金8件:遺族年金4件、老齢基礎年金2件、他2件
  • ⑦その他問題5~6件
第10問の設例のテーマと出題問題数:今後の生活について、約6問
  • 設例の概況(下記情報が設例文中に記載されています
  • 相談者と職業:50歳代の夫婦、夫の職業は会社員や自営業、妻は会社員・パート・専業主婦等バラバラ
  • 家族構成  :夫婦のみ、親と同居、高校以上の子供がいる等まちまち
  • 住宅事情  :全ケース持家
  • 加入保険  :生命保険等々
  • その他   :家族の相関図が必ず掲載されている⇒これに基づいて相続問題が出題される
  • 出題問題(下記のような問題が約6問出題されます。件数は過去7回分の件数です)
  • ➀バランスシート7件:今後の生活を考えるうえで今いくらの資産があるのかの問題等(毎回1問出題、超定番問題
  • ②公的年金6件:遺族年金1件、障害年金1件、老齢年金の繰下げ受給2件、他2件
  • ➂社会保険9件:健康保険5件、介護保険2件、雇用保険2件
  • ④相続関係7件:相続税の総額計算等3件、贈与税の配偶者控除1件、他3県
  • ⑤税金関係7件:退職所得2件、事業所得2件、一時所得2件、他1県
  • ⑥その他問題6件

「実技試験対策」のまとめ

長々と記載してきましたが、FP協会の実技試験の特徴をまとめのてみました。効率よく学習し合格点を取られることを切望いたします。

  • 1
    学科試験よりも合格率が高い(学科試験:41.2%、実技試験:57.24%)
  • 2
    金財の実技試験との比較でも合格率が高い(金財/個人資産:34.8%、FP協会:51.1%)⇒FP協会での受験が有利!
  • 3
    問題数と計算問題が多いので電卓の使い方に慣れておく必要あり。
  • 4
    全般的に法人関係の問題が出題されていない分、得点が取り易い。
  • 5
    「ライフプラニングと資金計画」の問題が多く出題されるので、この科目を念入りに学習しておくこと。

  • 6

     
    FPの倫理観、技法等が超頻出問題となっているのでサービス問題は落とさないように(毎回出題問題7問、他定番問題多し)
  • 7
    問題9と問題10の設例形式の問題は、いつもパターン化した問題なので、過去問で十分慣れておくとよい